元農協職員が語る、仕事内容や年収公開、サービス残業についてまとめ《画像あり》

仕事

私は以前、農業協同組合に勤めていたことがあります。

結果私は新卒で入組し、5年半で農協から去りました。なぜそのようになったのか、今後就活をしていく学生や転職をお考えのみなさまに、

私と同じ轍を踏まないようにして欲しいので、この記事を書いていこうと思います。

最初にはっきりと言います。

男は別の就職先を探したほうが良い!!

女はこんなに良い職場はないからすごくおすすめ!!

私個人としてはこう断言できます。その理由については後ほど書いていきますね。

そもそもJAって何?仕事内容や経験談

そもそもJAと一口に言われても、どんな仕事内容なんだろう?と思う方はたくさんいると思います。

私も入組するまでどんな仕事をするか曖昧なまま就活で決めました。

JAとは「農業協同組合」の略称で、「農協」と呼ばれたりもします。

それぞれのJAで若干ばらつきはありますが、「営農」「金融」「共済」「車両関係」「総務」の部門で構成されていて、それぞれ配属先によって仕事内容が全く違います。

中には農作物直売所でアイスを売っているJAもあったりして、その販売員に配属されるなんてこともあります。

どんな仕事内容かそれぞれ下に簡単にまとめました。

営農部門

字に書いてある如く、農業を営む事を手助けする部門です。…といわれてもピンとこない方が多くいると思います。もう少し噛み砕いて説明します。

農業を営む事と聞いて、畑で野菜を作ったり、田んぼでお米を作ったり…想像すると思います。そうした中でまずは種や苗木を買ったりしますよね。

そのような農業をするにあたって、必要不可欠である物の販売をしたりします。

また、もしかしたら農作物を育てていく上でうまくいかない事だったり、思い通りにいかないこともあるかもしれません。

そんな時に気軽に相談できる窓口があったり、セルフサービスでパソコン検索ができるようになっていたりと、とにかく農業をする人たちの応援をする部門になっています。

実際に配属先になった時の仕事内容としては、男性と女性で若干傾向が異なりますので、分けて説明しますね。

男性の場合

まず、男性で新卒という場合、大体は肥料などの販売品の配達に回されることが多いようです。

ですので割と力仕事で、重いものをばんばん運んでいくというのが日々の仕事内容になることが多いです。

そこで農業の知識の経験を積み、ゆくゆくは営農部門で農作物のアドバイザーになったりします。

ただアドバイザーになれるのは一握りの方で、元々農業系の学校に通っていいて、知識が豊富な人がなる可能性が高いです。

そうではない人はある程度同じ店舗で働いた後、他の店舗に異動になり同じ仕事をしているか、全く違う部門に異動になることが多かったです。

女性の場合

次に女性で新卒という場合、前述したような力仕事はできないので、多くは営農資材の窓口販売係員になることが多かったです。

また、農業系の学校に通っていた人は、花卉の出荷センターで出荷作業に配属された人もいました。

女性の場合もそれぞれの仕事の経験を積んだのち、違う店舗に異動されて同じ仕事をする人、全く違う部門に異動する人がいました。

金融部門

こちらは筆者が実際に最初に配属された部門で、数々の忘れられないトラブルがあったのを今でも鮮明に覚えています。

職種ですが、俗に言う「JAバンク」という銀行業務になります。

最近の若い人は銀行の窓口にいくことはそんなに多くないと思いますが、その光景を思い出してもらえるとイメージが湧くと思います。

こちらの新卒で入った際の仕事内容ですが、男女であまり仕事内容の差はありません。

ただ、最初の配属先が「本店」であるか「支店」であるかによって仕事内容が異なりますので分けて書きます。

本店が配属先の場合

前述した銀行のイメージは取っ払ってください。どちらかといえば支店が配属先になるより、本店のほうがラッキーだと個人的には思います。

その理由は仕事をする環境にあります。本店勤務は基本的にお客さんが窓口に来ないです。

というか本店にはお客さんの銀行窓口がありません。

では何をするのか?支店のお金を管理したり、農協の上の団体である信用農業協同組合連合会とのやりとりや、支店の窓口にきた税金関係の用紙を取りまとめたりしています。

これのどこがラッキーなのか?と思うかもしれませんが、お客さんが来ないということは、教育係の人とマンツーマンになって教えてもらえるということで、仕事に集中できるからです。

誰にも催促されませんし(さすがに仕事をしていないとされますが)、落ち着いて作業できるので本店に配属されたらラッキーだと思います。

ちなみに筆者は支店配属でしたが、本店に配属された後輩に仕事の話を尋ねると、

「めっちゃ楽勝すよw」みたいな返事が帰ってきました。

もちろん、責任のない新人の頃だけの話だと思いますが。

支店が配属先の場合

前述した通り、こちらに筆者は配属されました。

基本は銀行の仕事内容そのものです。

お客さんのお金を通帳に入金したり、逆に払い戻したりします。あとは定期貯金の受入や解約、振り込み業務などなど。

現金を扱うので、とても責任が重いです。その日の最後に現金締めの作業をするのですが、「締めました」の声が聞こえてこないと現金に差異が生じている証拠なので、とてもヒヤヒヤする毎日を送っていました。

普通、厳重にお金を扱うんだから現金が合って当然ではないか?と思われる方いると思います。

これこそ本店と支店の絶対の差なのですが、本店と違ってお客さんを相手にするわけです。

私が勤めていたJAは番号札の機械がなく、来店された順で対応していました。

しかもJAなので普通の銀行と比べておじいちゃん、おばあちゃん世代が圧倒的に多いわけです。

するとどうなるかと言いますと、ポンポン窓口のカウンターにお金と通帳だけ置いていくんですよ。私たちが対応もしていないのに。

で、その方をもう一度呼んで、入金票を書いてもらっているうちに、誰もいないカウンターにまた誰かがお金と通帳を置いて行ったり…

来店数が多い支店だと、もう処理に処理が重なっててんてこ舞いになり、焦りが生まれ、間違って処理してしまうという可能性が出て来るのです。

と話が逸れてしまいましたが、支店に配属されたらお客さんとの兼ね合いもおあるので、教育係の人にマンツーマンで教えてもらえる時間はかなり少ないと思います。

経験を積んだら…

それぞれ経験を積んだあと、男性であればだいたい渉外担当になり外にでて営業活動をすることになります。

女性であれば、窓口業務をサポートする後方支援担当になり、手続きが複雑な相続の手続きや書類の管理などをするようになります。

共済部門

共済とは俗に言う「保険」のことです。様々な保険を取り扱っており、「ひと」「いえ」「くるま」どの種類も扱っている業界では珍しい存在です。

故にいろんなことを勉強しなければならなくて、JAの中でもシビアな商品を扱っている部門です。

実際の仕事内容については、本店と支店とで異なりますが、私の把握していることの中では新卒の方が本店に配属されたことはありませんでしたので、省略させていただきます。

支店が配属先の場合

この部署も筆者が経験した仕事のひとつです。

主に窓口にきたお客さんの保険の請求や、郵送対応での保険の更新案内、保険の契約・解約事務処理を行なっています。

おそらく新卒で配属される中で一番ハズレくじだと思います。

なぜかというと、過去の保険から最新の保険の仕組みが違うせいで、事細かに覚えなければいけないことがたくさんあることわからなければ、

マニュアル本でも電話でもなんでも調べなければいけません。

ベテランの人でも全て理解している人はほぼ居なく、新人と教育係とで手分けして調べ物をしなければならないなんてこともザラにあります。

その間にもお客さんの対応をしなければいけないせいで、新人が教育係に放ったらかしにされている光景もよくありました。

そのせいか今回挙げた部門の中でも一番新人が辞める率が高い部署でした。

私が在籍した5年半の中で、3年連続で新卒で入ってきた新人さんが数ヶ月で辞めていきました

経験を積んだら…

男女問わず経験を積んだら、本店勤務に異動になるか、共済の営業担当に異動になる確率が高いです。

本店勤務の仕事内容としては主に、支店で解決できなかった問題やトラブルを、農協共済の上の組織である、

「全国共済農業共同組合連合会(共済連)」に問合せ等しています。他にも支店で契約申し込みが成された後に、本店で契約締結の承認を行ったりもします。

いずれも豊富な知識が必要だということから、新卒で本店勤務をすることは無かったのかもしれないです。

共済の営業担当は通称「LA(ライフアドバイザー)」と呼ばれ、日々お客さんの家に足を運び、共済の提案や保証内容のチェックなどをします。

最初の頃はどのお客さんの家に訪問したらいいかなど不安に思うことはたくさんありますが、共済連の地区担当の人や先輩方からアドバイスをもらいながら、徐々にお客さんを開拓していきます。

車両関係の部門

車両関係の施設として、「車両センター」「ガソリンスタンド」があります。

車両センターとはクルマ屋のような存在で、車や農機の新品・中古販売から、修理まで車のことならなんでもやります。実際に配属されたら整備員か、車の販売営業担当になります。

また、お金の管理やその他雑務をする事務員もいます。

ガソリンスタンドはガソリンの給油から灯油の配達、洗車等普通のガソリンスタンドがやっていることとほぼ同じ仕事内容になっています。

この部門に配属するには

ガソリンスタンドは誰でも配属になる可能性はありますが、車両センターの方は当然車の整備知識などが必要になってきますので、車整備の学校などに行っていないと入ることはできません。

そのような学校に行ってない方は諦めましょう。

また、車両センターに配属になる人は専門知識を持っている人なので、基本的に異動はしません。

ただ、事務員については専門知識がなくても配属になる可能性はあります。

総務部門

申し訳ありません、この部門のことは同期や後輩がいなかったのであまり詳しくありません。

仕事内容について知っていることだけお伝えすると、人事や農協内外に発信する広報の仕事、内部監査の仕事があったと思います。

総務(そうむ)とは組織全体に関する事務を扱う業務、或いは、職務のこと。

Wikipedia

この通り、多岐に渡って仕事があります。

農協についてはこれくらいですね。このように様々な分野があり総合事業として成り立っています。

実際の年収は?

こちらが私が最後にもらった手取りの給料です。総支給はちょうど20万円だったかと思います。これでも基本給は高い農協だったと思います。

ちなみに私のことを話しておきますと、

  • 専門学校卒20歳から25歳まで在籍
  • 男、独身
  • 職場の近くに住んでいた為、交通手当無し
  • 営業手当込み
  • 役職手当無し
  • 残業手当無し

こんなところです。当時の給与明細などあれば載せようと思ったのですが残念ながら見当たりませんでした。

この月給プラス半年に一度賞与があるのですが、当時はどんなに経営が良くても夏冬合わせて2ヶ月が限界だったと思います。(もっと賞与が出る農協はあります。)

ですので単純計算で年収を算出すると

20万円×14ヶ月= 280万円

です。

個人的にはかなり少ない!と感じます。

どうでしょうか?少ないと思う方やそんなもんだろ!と思う方はいると思いますが、多いなと思う方はいないと思います。

年間の伸びとしては基本給が5〜6千円上がっていたと記憶しています。

正直私の周りでは同じ年代で年収300万円以上は当たり前だったので、自分の年収がとてもコンプレックスでした。

サービス残業はある?

どこの企業、お役所様勤めでもサービス残業は上司によると思います。

私が勤めていた農協でも、上司に「残業申請して」と言われるまではサービス残業でした。

どのくらいサービスになるかですが、部門によってまちまちのようです。

私は在籍中半分くらいは営業担当だったので、コアタイム無しのフレックスタイム制が取り入れられていました。

とても柔軟な仕事スタイルになっていた反面、時間外に働いていたとしてもその時間分、

他の日に早く帰らなければいけなかったので、残業手当という概念すらなかったです(正式にはあるのですが)。

そのかわり制度の性質上、サービス残業は営業担当になってからは全くありませんでした。

もう半分の窓口係の時は普段は定時に帰れますが、月末や世間一般の給料日、

年金支給日には定時に仕事が終わらないこともあり、2時間くらいサービス残業をしていたこともありました。

私の友人が他の農協で営業担当をしていたのですが、その農協はフレックスタイム制が取り入れられてなく、

休日出勤をしてもサービスになることはザラだったという話も聞いたことがあります。

いずれにせよ、農協・部門・仕事内容によってサービス残業の有無が変わります

まとめ・冒頭の断言理由

最初の方に

男は別の就職先を探したほうが良い!!

女はこんなに良い職場はないからすごくおすすめ!!

と言ったと思います。

男性の場合、やはり前述したように年収の低さがネックになってくると思い、このような意見を言わせてもらいました。

私自身これが一番の理由で、将来結婚をした時に妻にも働くことを強制してしまうと思った為、転職を決意しました。

その時の決断のおかげで、今年収が約100万アップすることができました。

とはいうものの、やはり転職はメンタルと体力どちらにも負担がかかるので、これから就職をする男性は今一度考え直した方が良いです。

女性の場合は、基本定時に帰れる日が多いということと、記事中には書かなかったのですが、産休・育休を取った後に復帰しやすいということが挙げられます。

というのも、様々な部門部署に分かれているので、復帰したいタイミングで空いてる席があれば戻りやすいという理由からです。この為女性にはおすすめの職場と言えます。

最後に

ここまでお読みくださって有り難うございました。

私が在籍した部門は「金融」「共済」でしたが、他の部門にも知り合いがおり、その人たちに聞いた話を元に記事を書きました。

読みづらい文章が多々あったと思います。申し訳ありません。

少しでもこの経験談や情報がみなさまの役に立てば幸いです。

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